富を得ようとあせる者

箴28:20「忠実な人は多くの祝福を得る。しかし富を得ようとあせる者は罰を免れない」
2017年にエアバックの製造メーカー「タカタ」が製品に不具合があったことを認めずリコールに応じなかったことで、大手自動車メーカーから訴訟をされた出来事がありました。ほとんどの自動車メーカーが使用していたタカタのエアバックを回収、点検、取り換えなどの作業を3400万台に渡ってしなければならず、タカタとすれば認めれば大損失になります。このようなリコール隠しはこれが初めてではなく、過去に何件も起きています。経営者の一瞬の判断で会社があっという間に傾く事例です。儲けに走らず、ミスを即座に認めるならもっと損失は少なかったかも知れません。まさしくソロモンが言う「 富を得ようとあせる者」の姿がここにあります。いかに人が素直に失敗を認めることが難しいかを伝える事例です。もし自分が同じ立場だったなら、果たして即座にミスを認めてリコールに応じる決断をできたでしょうか?たとえ、大金を失っても使う人の安全を第一に考えれたでしょうか?神を信じ、ソロモンの箴言を心に刻んでも自分ならできるという確信はありません。主の助けがなくては人は生きられないのです。