エズ2;69「すなわち、彼らは自分たちにできることとして工事の資金のために金六万一千ダリク、銀五千ミナ、祭司の長服百着をささげた」
「ダリク」というのはペルシャの通貨単位で、当時は1ダリク金貨が発行されており、61000ダリクは諸説ありますが、およそ500キログラムになります。「ミナ」も同様にペルシャ単位で5000ミナは2500キログラムだと考えられています。問題はこのような大金を一族のかしらたちはどうやって工面したかということです(68)。ゼルバベルと一緒に帰ってきたものの名前の中に「モルデカイ」があり、アハシュエロス王の時代に総理大臣のポジションにいた、エステルの養父のモルデカイのことです。ユダヤ人たちはモルデカイなどの尽力により、優遇され、良 い仕事にも就けたのだと推測されます(エステル10:3)。またイエス様の時代に東方の博士たちという名前で登場する人たちも(マタ2:1)、ギリシャ語「マジシャン」のことで当時の王に占星術を使ったり、数学や語学の力を使って王の側近だった可能性があります。このようにしてユダヤ人たちはそれぞれの能力を使って、良い役職につき、経済的にも潤っていたのだと思います。そして彼らの貯めた財産は、主のために惜しげもなく捧げられたのです。