求めることは何でも

エズ7:21「私、アルタシャスタ王は、川向こうの宝庫係全員に命令を下す。天の神の律法の学者である祭司エズラが、あなたがたに求めることは何でも、心してそれを行なえ 」
すでに王はクロス王(1:1)、ダリヨス(4:5)、アハシュエロス(4:6)、そしてアルタシャスタ王と何代も変わっています。歴史の本ではクロス王とダリヨス王の間には2名の王がいることになっています。アハシュエロス王の時代はエステルの時代で、モルデカイが宰相になった時代でもあります(エス10:3)。エステル記のときにはすでにエルサレムに帰還するイスラエル人がいて、彼らは神殿再建のために働いていました。またバビロン王ネブカデネザル王からダリヨス王に至るまでダニエルたちがいました(ダニ5:31)。エステルやモルデカイの影響もあるかもしれませんが、ペルシャはクロス王からアルタシャスタ王に至るまで、ユダヤ人に寛容であり、イスラエルの神を排除しませんでした。神の霊によって奮い 立たされたのはクロス王ですが(1:1)、アルタシャスタ王はエズラを信頼し、エズラが求めることは何でもするように命じています。ユダヤ戦争(AD70年)以降、ユダヤ人は自分の国に帰れず、迫害の連続で1948年に再建国するまで安住の地はありませんでした。しかし、ユダヤ人を受け入れ、その神を排除せずに神殿を再建することを認めたのは、後にも先にもこのペルシャ国だけです。神から国は奪われましたが、神の選んだ民は優秀で人生を生き抜くすべを知っていたのです。