聖なる種族がこれらの国々の民と混じり合って

エズ9:2「かえって、彼らも、その息子たちも、これらの国々の娘をめとり、聖なる種族がこれらの国々の民と混じり合ってしまいました。しかも、つかさたち、代表者たちがこの不信の罪の張本人なのです 」
エズラ記もネヘミヤ記も異民族との混血が最後に書かれています。エズラは10月1日から調査を開始し(10:16)、1月1日までの3か月間で誰が外国の妻をめとったかを調べました(10:17)。一方ネヘミヤは、民から問題を指摘されたエズラと違い、総督として気づいたいくつかの問題点の中に異邦人との婚姻を見つけています(ネヘ13:7ー23)。ネヘミヤはすでにヘブル語さえしゃべれなくなっていることを発見し、「彼らを詰問してのろい、そのうちの数人を打ち、その毛を引き抜き、彼らを神にかけて誓わせて (ネヘ13:25)」とあるように少々手荒い方法で、彼れを脅し彼らの子どもたちを嫁あるいは婿にしないように神に誓わせています。エズラの場合は「つかさたち、代表者たちがこの不信の罪の張本人なのです(2)  」とあるようにリーダーたちに雑婚が起きていることがわかります。双方の話を合わせるなら雑婚の問題はエルサレムに帰ってきたすべての民に広がっていました。エズラ、ネヘミヤのおかげでそれ以降は、混血はなくなりましたが、サマリヤに移り住んだ旧イスラエル国の人たちは混血をやめませんでした。イエス様がサマリヤに入り、サマリヤの女と話をするのは(ヨハ4章)、エルサレムにもどったユダヤ人から見るなら相当なタブーだったのです。