警告を心に留めません

ネヘ9:34「私たちの王たち、つかさたち、祭司たち、先祖たちは、あなたの律法を守らず、あなたの命令と、あなたが彼らに与えた警告を心に留めませんでした 」
この言葉を語ったのはヨシュア、カデミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェレベヤ、ホディヤ、シェバヌヤ、ペタヘヤ (5)だとあります。聖書の記述では最初に書かれた人が代表者、あるいは年長者だというルールがあり、9章の言葉もヨシュアが代表して語ったものだと推測できます。捕囚後70年経ったユダヤ人が理解していた歴史観は、アブラハムから始まっていることがわかります(7)。それは彼らがモーセ5書を読んでいたことを示しており、何よりもバビロンに連れていかれたときも聖書を離さず、バビロン、ペルシャと子どもたちに読み聞かせていたようです。「いざ鎌倉」ではありませんが、70年も過ぎ自分たちの孫の時代になってから、いざ神殿再建となっても、祭司は祭司として育てられ、歌うたいや宮に仕える者たちが何をすべきかを理解していました(7章)。その背景には神殿はなくても、いつか必ず神を礼拝する時が 来ると信じだユダヤ人たちの信仰の賜物だと思います。自分たちの先祖は主に従わず、警告を心に留めませんでした。捕囚後、自分の神を捨ててもおかしくなかったのですが、ユダヤ人たちは逆に信仰に目覚め、律法を守るエズラのような指導者が育っていたのです。試練を経て何を学ぶかは人それぞれですが、背後には必ず主の計画があります。