アカヤ全土にいるすべての聖徒たち

2コリ1:1「神のみこころによるキリスト・イエス使徒パウロ、および兄弟テモテから、コリントにある神の教会、ならびにアカヤ全土にいるすべての聖徒たちへ 」
歴史ではBC31年にローマ皇帝アウグストゥスが、アカヤとマケドニアを分離したとあります。イエス様とパウロの時代には、それぞれがローマの属州となっており、パウロの言う「アカヤ全土」は現在のギリシャを指し、「マケドニア(16)」は現在のマケドニア共和国ブルガリアの一部とセルビアの一部を合わせた地方を指します。コリントは当時のアカヤ県の中心部で、現在のアテネから西へ50キロメートルほど離れた港町です。貿易港があり、ギリシャ、ローマ、ユダヤ人が混在する街でした。パウロの時代には総督ガリオが着任しており(使18:12)、殉教したステパノはこの地の初穂だったと書かれています(1コリ16:15)。コリントではパウロだけでなく、テモテとシラスも宣教に参加しており(19)、コリ ントに住む人々に対する伝道にかなり力を入れていたことがわかります。パウロはコリントに行き、その後マケドニアを訪れる計画しており(16)、アカヤのみならずマケドニアにも宣教をしていました。最初の手紙では偶像崇拝を厳しく戒め(1コリ8章)、愛こそすべてを覆うものだと説いています(1コリ13章)。第2の手紙ではパウロ自身について多く語られ、多くの災難に遭い(11章)、第3の天まで引き上げられたことを告白しています(12:2)。