御前でへりくだりなさい

ヤコブ4:10「主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます 」
国語辞典では「へりくだる」は「相手を敬って自分を低くする」とあります。ここに登場するギリシャ語「tapeinoo(タペイナオ)」はまさしく「自分を低くする」という意味があります。イエス様が言われた「自分を低くする」という福音書のことばはすべてこの単語が使われています(マタ18:4、マタ23:12、ルカ14:11、ヨハ18:14)。またペテロはイエス様の本質を語るときに「キリストは人としての性質をもって現われ、自分を卑しくし (ピリ2:8)」と言い、この「卑しく」に「tapeinoo」が使われています。「主の御前でへりくだりなさい」は、主の前で自分を低くすることです。自分を高くするなら、神がその思いを嫌い、避けるでしょう。主はへりくだった者とともに住むとおっしゃっています(イザ57:15)。「わたしはいと高き方のようになろう(イザ14:14)」はサタンが心に思ったことですが、サタンが人を誘惑する時も同様に「だれかよりも高くなろう」とささやくのです。もし、誰もが自分の言うことに従うなら、自分が神にでもなったような勘違いをしがちです。ヤコブは舌による失敗を忠告し(3:8)、なおかつへりくだることを勧めています。心からへりくだり、なおかつ舌による失敗がない人がいるなら、キリストのご性質にかなり近づ いているのではないでしょうか?(エペ4:13)