私も、あなたにそうしよう

ホセ3:3「私は彼女に言った。「これから長く、私のところにとどまって、もう姦淫をしたり、ほかの男と通じたりしてはならない。私も、あなたにそうしよう 」」
主が定めた奴隷の評価は20から60歳までの男子なら50シェケル、女子は30シェケルでした(レビ27:3-4)。その価値からすると15シェケル(2)というのは半分に値します。ゴメルが半値で売られていたのか、ホセアに金がなかったのかはわかりませんが、大麦1ホメルを付けていることから持ち合わせの銀が足りなかったのだろうと推測できます。そんな苦労をして買い戻したゴメルに罰を与えるようなことはしませんでした。ホセアがゴメルを愛していたかはわかりませんが、「夫に愛されていながら姦通している女(1)」という神のことばを実現するにはホセアはゴメルを虐めたり、冷たく当たることはできません。ホセアはやさしくゴメルを赦し、自分もゴメルに正しくいることを約束します。これはイエス様が姦淫の女に言われた「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。今からは決して罪を犯してはなりません (ヨハ8:11)」を思い出させます。愛する人が他の異性に走ってしまうことは悲しいことです。単純に嫌われるよりダメージは大きいと思います。そういった体験を預言者はしなければならず、ホセアの心の痛みはそのまま神がイスラエルに感じている痛みと同じだと伝えたかったのです。男と女が造られたのには、神と人との関係を知らせるための主の知恵だと思います。