ミツパでわなとなり、タボルの上に

ホセ5:1「祭司たちよ。これを聞け。イスラエルの家よ。心せよ。王の家よ。耳を傾けよ。あなたがたにさばきが下る。あなたがたはミツパでわなとなり、タボルの上に張られた網となったからだ 」
ミツパはヤコブラケルの父ラバンとが和解した地であり(創31:49)、士師エフタの出身地です(士11:34)。サムエルはミツパで人々をさばいたとあります(1サム7;6)。また、タボルは士師デボラが6部族を招集しバラクを打ち破った場所で(士4:14)、タボル山はイエス様が栄光の姿に変わった場所だとも言われています(マタ17:1、マコ9:2)。ミツパ、タボルはともに高地で、2つの名前が出てきたのは、ユダとイスラエルがこの地に偶像を置いていたからです。ホセアが与えられた預言は、どうしてもやめることのできない偶像崇拝へのさばきであり、ミツパとタボルは象徴的に使われた地名です。ホセアはイスラエル預言者なので、ゴメルとの結婚もイスラエルに向けてのメッセージでした(1章)。ここではユダもさば きの対象として加わり、主の怒りが両国に下ることが書かれています(5、12)。しかし「彼らが自分の罪を認め、わたしの顔を慕い求めるまで、わたしはわたしの所に戻っていよう (15)」とあるように、悔い改める猶予が与えられています。ホセアの最初にあるように(1;1)ヤロブアム2世の治世にこの預言が与えられたのなら、イスラエルアッシリアに滅ぼされるまで40年あります。ホセアの身を張った預言はどこまで彼らの心に届いたのでしょうか?