生焼けのパン菓子

ホセ7:8「エフライムは国々の民の中に入り混じり、エフライムは生焼けのパン菓子となる 」
7章では2つのパンにまつわる話がされています。4節では「パン」そのものの単語は出てきませんが、「焼く」という「aphah(アファー)」や「発酵させる」の「meror(メロリ)」、「オーブン」の「tannuwr (テノア)」が使われていることからパンを焼くことを話していることがわかります。もともと主が命じられた種を入れないパンの祭り(出12:17)のパンは「matstsah(マツサー)」が使われており、ここで使われているパン「uggah(ウガー)」は「ケーキ」や「お菓子」を指す言葉です。生焼けのヘブル語「haphak(ハファーク)」 は「ひっくり返す」の意味で、生焼けは片面しか焼いていない様子を指します。4節ではイスラエルを燃えるかまどに例え、本来ならパンを焼く前に発行する時間を待ってからかまどに火をつけるはずなのに、それさえも待てずにずっとかまどは熱いままだと言っています(7)。そしてここでは、いつまでたっても「裏返さない」イスラエルをたとえ白髪が生えても気が付かないと言い(9)、いつまでたっても成長する(両面が焼けること)がないと嘆いています。エフライムはイスラエルの民を指し、彼らは自分たちがおこなっている罪を神がずっとご覧になり、覚えておられることさえ気づいていません(2)。そして、ここではっきりとアッシリヤに行くと宣告されてしまうのです(11)。