アモス4章 種を入れたパンを焼き

アモス4:5「感謝のささげ物として、種を入れたパンを焼き、進んでささげるささげ物を布告し、ふれ知らせよ。イスラエルの子ら。あなたがたはそうすることを好んでいる。ー神である主の御告げー」
和解であっても(レビ7:12)、穀物のささげ物であっても(レビ2:5)、パンに種を入れるようには命じられていません。また、3日ごとに10分の1をささげるのも律法の中には書かれていないことです(4)。もし、そのように主の命じられていない方法で偶像にささげるなら、主の怒りはますますエスカレートしていきます。アモスの預言によれば、主はすでに多くの災いをイスラエルに送っていることがわかります。主はなんとかしてイスラエルに過ちを気づかせようとパンを欠乏させ(6)、雨を降らせず水を不足させ(7-8)、植物の病気といなごを送り(8)、疫病をはやらせ(10)ましたが、彼らは主のもとに帰ることはありませんでした。イスラエルはヤロブアム2世のときに領土を広げ、ソロモン以来の繁栄を迎えています(2王14:25)。しかし、イスラエルが初代ヤロブアムが築いた金の子牛から離れることはありませんでした(1王12:28)。アモスに与えられた神の預言は、天と地を造られ、人の思いを知るのが「主」であることを宣言し(13)、果たして、イスラエルの信じる偽りの神が本物か、イスラエルをエジプトから導いた「主」が本物かどうかを知らしめるものでした。