アモス6章 大ハマテ

アモス6:2「カルネに渡って行って見よ。そこから大ハマテに行き、またペリシテ人のガテに下って行け。あなたがたはこれらの王国よりすぐれているだろうか。あるいは、彼らの領土はあなたがたの領土より大きいだろうか」
ハマテはもともとカナンから生まれた諸氏族の1つでした(創10:18)。約束の地に入ってからはナフタリがハマテをくじで当てて割り当てられたことが書かれています(ヨシュ19:35)。その後ハマテ王トイがダビデがハダデエゼルを破ったことで、贈り物をしてダビデの配下に入ったと記され、ユダ族の支配下になったようです(2サム8:9-10)。ソロモン以降ユダ国は戦争に負けたりして、ダマスコ、ハダテを取られていました。しかし、ヤロブアム2世の時代に領土を回復したとあります(2王14:28)。ハダテは現在のシリアにあり、シリアでは5番目に大きい都市です。大ハダテは当時も大きな都市であったことを指しています。どんなに象牙の寝台に寝ても、子羊や子牛をおいしそうに食べたとしても(4)、カルテ、ハマテ、ガテほどではないのです。そして何よりも栄華を極めたように見えても、イスラエルアッシリアに捕らわれ、引いて行かれることが決まっています(7-8)。どんなに預言者を送り、忠告を与えても悔い改めなければ、怒るのに遅い主であっても決断をします。