ヨナ1章 あの大きな町ニネベに行き

ヨナ1:2「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって叫べ。彼らの悪がわたしの前に上って来たからだ」
ヨナはガテ・ヘフェルの出身だとされ、ガテヘフェルはゼブルンの土地でした(ヨシュ19:13)。列王記ではヨナはヤロブアム2世がイスラエルの領土を回復する預言をし、そのことば通りになったことが書かれています(2王14:25)。しかし、ヨナ書の4章ある中にヤロブアムに関する預言はありません。ヨナが与えられたことばは、ニネベが滅ぶというものでした。敵国の大都市が滅ぶことを伝えるのになぜユダヤ人のヨナは嫌がったのでしょうか(2)? ヨナは「私がまだ国にいたときに、このことを申し上げたではありませんか(4:2)」とイスラエルを出る前に、その理由を主に訴えていま した。さらに「わざわいを思い直されることを知っていたから(4:2)」と言い、ニネベが悔い改めて、主がわざわいを思い直すことを嫌っていたのです。果たしてヨナの心配は的中し、ニネベは断食し、主に赦しを乞うたために、主はニネベを滅ぼしませんでした(3:6-10)。ニネベは間一髪で滅びを免れ、やがてセナケリブの時代には首都としてアッシリアの中心地になっていくのです(2王19:36)。