ヨナ3章 神が思い直してあわれみ

ヨナ3:9「もしかすると、神が思い直してあわれみ、その燃える怒りをおさめ、私たちは滅びないですむかもしれない」
ニネベの人は断食までして赦しを乞おうとしました(5)。その様子を見られた神は災いを思い直しました(10)。これはアッシリアという異邦人がイスラエルの神を信じるという話ですが、聖書の中には異邦人がエホバなる主を信じるようになった例はいくつもあります。ルツもモアブ人でしたが、義母ナオミの神を信じました(ルツ1:16)。エリシャに会ったアラムの将軍ナアマンも病気を癒され主を信じています(2王5:17)。ダニエルの時代には、ネブカデネザルは火の炉の奇跡を見て(ダニ3:29)、ダリヨスはライオンから救われるダニエルを見て(ダニ6:26)、それぞれイスラエルの神を信じるようになっています。その他にもたくさんの例はありますが、ニネベだけが特別というわけではありませんでした。ただ1つだけ違っていることは、イエス様がヨナのことをしるしだとされ、特異な預言者であることを語っています。マタイの中では2度もヨナのことに触れており(マタ12:39,16:4)、いかにこのことがイエス様にとって大切だったかがわかります。何よりも3日3晩というヨナのしるしが、イエス様のよみがえりの予兆になるのはほかの預言者にはないことです。