ミカ6章 アハブの家のすべてのならわし

ミカ6:16「あなたがたはオムリのおきてと、アハブの家のすべてのならわしを守り、彼らのはかりごとに従って歩んだ。それは、わたしがあなたを荒れ果てさせ、住民をあざけりとするためだ。あなたがたは、国々の民のそしりを負わなければならない 」
ヤロブアムが金の子牛を置いたのがベテルとダンでした(1王12:29)。イスラエル6代目の王オムリのときにサマリヤの山を買い、そこに街を作りやがてイスラエルの中心地になっていきます(1王16:24)。オムリの息子アハブはサマリヤを中心に神を裏切る行為を繰り返しました。シドン人の娘イゼベルを妻に迎え、彼女の信仰するバアルをイスラエルに持ち込みました(1王16:31)。それ以外にアシェラ像も持ち込み、罪の上に罪を重ねていったのです(1王16:33)。アハブの娘アタルヤはユダ王ヨタムと結婚し、自分の兄(すなわちアハブの長男)の名前と同じアハズヤという付けます(2王8:26)。アハブがイゼベルを妻にしたことを発端にした、バアル信仰はアタルヤを通じてユダ国まで浸透し、ますます主の怒りを買うことに なりました(2歴24:7)。主はイスラエル預言者エリヤを送り、バアル撲滅のために戦いを繰り広げています(1王18章)。それにもかかわらず、バアル信仰はイスラエルにもユダにも残り、主にとっては大きな悩みの種となりました。主はミカを通して、アハブの持ち込んだバアル信仰についても責任を負うように預言しています。サマリヤにはミカの時代にもバアルの祭壇と宮があり(1王16:32)、結局イスラエル最後の王ホセアの時代までサマリヤには偶像が残ったままでした(2王18:10)。