ミカ7章 真実をヤコブに、いつくしみをアブラハムに

ミカ7:20「昔、私たちの先祖に誓われたように、真実をヤコブに、いつくしみをアブラハムに与えてください 」
アブラハムヤコブは主に出会い、名前を新しく与えられ約束を受けました。アブラハムは元の名前をアブラムと言い、「わたしが、あなたを多くの国民の父とするからである (創17:5)」ということで、アブラハムと名づけられました。アブラハムの意味は「父は高められる」という意味です。ヤコブも主に出会ったときに「あなたの名は、もう、ヤコブと呼んではならない。あなたの名はイスラエルでなければならない (創35:10)」と言われ、イスラエルに名前が変わっています。イスラエルは「神が支配する」という意味です。アブラハムにはこの約束のときにまだイサクが生まれていませんでしたが(創17:19)、イサクとその子孫に約束が引き継がれることが語られています(創17:20)。アブラハムとの約束の最初にはカナンの地は永遠にイスラエルのものだとあります(創17:8)。そして、ヤコブイスラエルの名前になったときに、その約束は確立されヤコブから生まれる12人の子どもに与えられると言われました(創35:12)。ミカの預言の最後に出てくる2人の名前は、イスラエル、ユダ両国にまたがる大切な約束で、神がこの約束をたがえるということはあり得ません。それゆえにミカは神の言われた約束が絶対的なものと確信して、自分の預言の最後に滅びではなく、約束を語り終えているのです。