ゼパニヤ3章 エルサレムの娘よ

ゼパ3:14「シオンの娘よ。喜び歌え。イスラエルよ。喜び叫べ。エルサレムの娘よ。心の底から、喜び勝ち誇れ 」
ここでは時間を表すことばが多く使われています。ひらがなの「そのとき(9)」と漢字が入った「その時(19-20)」はヘブル語「'az(オーズ)」と「'eth(エイス)」が使われ、ともに時間を表す名詞ですが、「'eth(エイス)」のほうが広い意味を持っており季節やずっと続く様子を表現する時にも使われています。また「その日(11,16)」に使われた「yawm(ヨーム)」は時間や年の意味があり、ある特定の時間を指しています。シオンの娘もエルサレムの娘もある日、ある時になったなら主のご計画されていることが成就することを喜べと預言しています(15-20)。「散らされた者を集め(19)」や「あなたがたを集める(20)」はイスラエル復興の預言ですが、捕囚後70年目の神殿再建のときではなさそうです。また1948年のイスラエル 再建国になぞらえる人もいますが、「繁栄を元どおりにする(20)」にはもう少し時間がかかりそうです。「例祭から離れて悲しむ者たちをわたしは集める (18)」は、おそらく北イスラエルのことだと思われます。21世紀に入ってからイスラエルは大量の移民を抱えるようになっています。それはアジアなどからユダヤ人の末裔だという人々が多く入ってきたからです。DNA鑑定やその他の証拠を集めて、イスラエルは失われた10支族を集めようとしています。