ゼパニヤ1章 クシの子ゼパニヤ

ゼパ1:1「ユダの王、アモンの子ヨシヤの時代に、クシの子ゼパニヤにあった主のことば。クシはゲダルヤの子、ゲダルヤはアマルヤの子、アマルヤはヒゼキヤの子である 」
ヘブル語「クシュ(創10:6)」「kuwsh(クーシュ)」も「クシ」「kuwshy(クシー) 」も「黒い」という意味です。ヒゼキヤのひ孫の時代に「黒い」血が入り、ゼパニヤにも黒人の血が流れていたと思われます。この預言は「わたしは必ず地の面から、すべてのものを取り除く (2)」とあり、かなり厳しい言葉から始まっています。ユダ国のヨシヤ王の時代に律法の書が見つかり(2歴34:15)、偶像や霊媒師を一掃していた時代にゼパニヤの預言があったことになります(2王23:24)。どんなに神殿によじ登り、神に頼ろうとしても神の怒りは収まりません(9)。魚の門(10)は神殿後方にある門で、近くに魚市場があったようです。また「マクテシュ区(11)」は、南部ネゲブ地方にある地区のことで、エジプトやヨルダンなどを繋げる貿易拠点です。第2区は王の妻たちがいた、日本の大奥のような場所のことです(2王22:14)。そのような商売や貿易や女性などで賑わっていた場所がことごとくさばきの対象になると書かれています。それは主に従わず、尋ね求めなかったからだとあります(6)。ユダの国民は「主に 誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立て (5)」ており、また「屋上で天の万象(5)」を拝んでいたようです。ヨシヤ王は主に立ち返ろうとしましたが、肝心の国民がこのありさまなら主の怒りも当然だと思います。