ハガイ2章 海と陸とを揺り動かす

ハガ2:5「まことに、万軍の主はこう仰せられる。しばらくして、もう一度、わたしは天と地と、海と陸とを揺り動かす 」
「しばらく」のヘブル語「ma'at(マアート)」は、「小さな」とか「少し」という意味があります。この箇所はパウロがへブルの手紙の中にも引用しており(ヘブ12:26)、パウロは揺り動かされる理由を「もう一度ということばは、決して揺り動かされることのないものが残るために (ヘブ12:27)」としています。創造されたものが激しく揺り動いたなら、壊れてなくなってしまいます。チリ地震(2010年)、スマトラ地震(2004年)、東北地震(2012年)などは近年起きた大地震で大きな被害をもたらしています。主が言われる地震は「かつてなかったほど(黙16:18)」の規模で、人の想像をはるかに超えたものだと思われます。ダニエルやイエス様の言われる「かつてないほどの苦難(ダニ12:1)」は地震のことだけではありません。ハガイが預言したように、神の前に汚れを持ち込む者たちには(12-14)、作物も与えられなくなります(17)。そして、ハガイの最期の言葉は「わたしはあなたを印形のようにする。わたしがあなたを選んだからだ (23)」と締めくくられ、たとえ天地が揺るぎ高慢な国々が滅ぼうとも(22)、主が最初に選んだユダヤ人たちは守られます。しかし、それには彼らが汚れていてはいけません。天地が揺り動く前までに、ユダヤ人たちは集められ、栄光を取り戻し、主の民となっている必要があるのです。