ゼカリヤ5章 ふたりの女が出て来た

ゼカ5:9「それから、私が目を上げて見ると、なんと、ふたりの女が出て来た。その翼は風をはらんでいた。彼女たちには、こうのとりの翼のような翼があり、彼女たちは、あのエパ枡を地と天との間に持ち上げた 」
エパ枡の中にはひとりの女(7)が「罪悪」だと言われ閉じ込められました(8)。次に登場する二人の女はエパ枡に閉じ込められた女とは別なようで、翼を持っています。二人はシヌアルの地まで枡を運び、やがて作られる神殿の土台に据えました(11)。聖書では「女」は国を表したり(エレ44:15)、敵を指すのに使われます(ナホ3:13)。シヌアル(バビロン)と女と聞くとどうしても終末の「大バビロン」という名の女を思い出してしまいます(黙17:5)。翼を持つのはケルビム(出25:20)、セラフィム(イザ6:2)の2つが挙げられます。またガブリエルも飛んだ記述があるので翼を持っていると思われます(ダニ9:21)。これらの創造された者たちはすべて男性名詞が使われています。翼を持つ女となると、まさに神に対するサタンが作り出した人を惑わす罠ではないでしょうか。黙示録では女は「大淫婦(黙17:1)」だと名づけられ、多くの国と淫行(不適切な関係)を持つものとして描かれています(黙19:2)。エパ枡は商取引や貿易を象徴するものだと思います。律法では異なる大きさの枡を使うことは禁じられています(申25:14)。女がエパ枡をコントロールする者になるなら、正当な取引は期待できず、世界の経済は混乱するのは間違いないでしょう。