ゼカリヤ6章 わたしの怒りを静める

ゼカ6:8「そのとき、彼は私にこう告げた。「見よ。北の地へ出て行ったものを。それらは北の地で、わたしの怒りを静める 」」
ゼカリヤでは馬の色と各馬の方角が書かれており、具体的に何をしたかは書かれていません。ただ「北」に向かった馬によって怒りが静められることが書かれています。預言の中では「北」から攻めてくる国が多く登場します(イザ49:12、エレ6:22、エゼ32:30、ダニ11:44、ヨエル2:20など)。ある箇所はバビロンを指し、別の個所はペルシャを指していますが、現代ではイスラエルの北にはシリア、トルコ、ロシアなどがあります。北の方角に向かったのは「黒い馬」です(6)。黙示録では黒い馬の乗り手は量りを持っていたとあります(黙6:5)。ゼカリヤは5章でエパ枡を操作する女たちが登場し(5:9)、経済が混乱することを予兆しています。主の「怒りを静める 」ことが、北に向かった黒い馬だとすると経済的なさばきが行なわれたためだと思われます。2017年に中国は「一帯一路」政策を掲げ、ユーラシア大陸全土を一つの商圏にすることを発表しました。中国14億人、インド13億人、ヨーロッパ6億人、とこれだけでも世界の人口の半数近くを占めています。TPPなどで貿易課税をなくす動きも活発になっています。やがてどこかの国が「一強」になっていくのでしょう。世界ブランドとともに排他的宗教観も誕生するのだと思います(黙13:17)。