ゼカリヤ3章 右手に立っているサタン

ゼカ3:1「主は私に、主の使いの前に立っている大祭司ヨシュアと、彼を訴えようとしてその右手に立っているサタンとを見せられた 」
新改訳では「サタン」と訳されている箇所は3か所あります(1歴21:1、ヨブ1:5)。それ以外では「敵」と訳されており(民22:22など)、「神」や「み使い」と相対するときに使われています。一方、ヨシュア「Yĕhowshuwa (ヨシュワ)」は、約束の地に入るときモーセの後継者となったあのヨシュアと同じです(民27:18など)。ヨシュアギリシャ語読みが「iesous(イエスース)」つまりイエス様の名前になることから、旧約の中でもヨシュアの名前は重要視されています。サタンは大祭司ヨシュアを訴えようとしています(1)。ヨシュアはよごれた服(3)、つまり「不義(4)」を着ていたとあります。サタンとしてはよごれた服(不義)は、格好の訴える材料となります。しかし、み使いはヨシュアによごれた服を脱がせ、礼服を着せ(4)、ターバンをかぶせます(5)。礼服もターバンも救いを指します(マタ22:1-14、エペ6:17)。不義が取り除かれた上で、み使いは「一つの若枝(8)」、すなわちイエス様の到来を預言します。さらにヨシュアの前に石が置かれ 、7つの目があったと書かれています(9)。ヨハネの見た幻には、天の御座にほふられた子羊が立っており、7つの角と7つの目がありました(黙5:6)。そして7つの目は全世界に遣わされた神の7つの御霊だと書かれています(黙5:6)。ヨハネもゼカリヤも同じ幻を見たようです。