ゼカリヤ7章 万軍の主はこう仰せられる

ゼカ7:9-10「万軍の主はこう仰せられる。「正しいさばきを行ない、互いに誠実を尽くし、あわれみ合え。やもめ、みなしご、在留異国人、貧しい者をしいたげるな。互いに心の中で悪をたくらむな」 」
これはサル・エツェルとレゲム・メレクという2人が、神殿建設再開にあたり、断食は続けるべきかと訪ねてきたときにゼカリヤにあった主のことばです(2-3)。主は彼らの心の中を見抜き、断食したのは自分たちのためだったのだろうと戒めています(6)。そんな見せかけの断食よりも、すでに与えている戒め「正しくさばくこと」「あわれみ合う」「しいたげない」「悪をたくらまない」などを実行したかが問われています。結論として民は神のことばに耳を貸そうともせず(11)、心を金剛石のように固くしたとあります(12)。金剛石は「ダイヤモンド」のことで、ヘブル語「shamiyr(シャミア) 」は、「植物のとげ」という意味もあります。心が柔軟でなければ人をあわれむことも許すこともできません。イスラエルの民が心をかたくなにしたのは一度や二度ではありません(イザ48:4、エレ7:24、エゼ2:4など)。「心をかたくなにするな」は、神を信じる者に対する警告でもあります。これはイスラエルの4000年も前の話だと笑っているわけにはいきません。イスラエルの取った行動はそのまま、現代のクリスチャンにも当てはまるからです。互いに愛し合うことは(ヨハ15:17)、イエス様が語られた新しい戒めでもあります。