ゼカリヤ9章 黄金を道ばたの泥のように

ゼカ9:3「ツロは自分のために、とりでを築き、銀をちりのように積み、黄金を道ばたの泥のように積み上げた 」
ツロはダビデ、ソロモンの時代にはすでに海洋国家として確立しており、ツロ王ヒラムは多くの援助を2人の王にしています(1王5:1)。ゼカリヤの預言の中でもツロは富んでおり、「銀」をちりのように「金」を道端の泥のように積み上げたと書かれています。しかし、彼らも高慢のために火で焼き尽くされることが預言されています(4)。イエス様の耳にもツロ、シドンの名前は届き、イエス様のわざを見ても悔い改めない者たちにツロ、シドン以上のさばきがあることを述べています(マタ11:20-21)。非情に知恵のあり(2)、裕福だったツロ、シドン人にも知恵と富にまさるものがあることに気づけませんでした。また、次に出てくるアシュケロン(5)も、ペリシテ支配の地域でしたが、彼らの神々はさばきのときに は何の役にも立ちませんでいた(5)。現在のアシュケロンはイスラエルの西部の海岸にあり、アシュケロン群の最大都市はアシュドテになっています。再建国後アシュドテにはエジプト系ユダヤ人が住んでいましたが、やがてルーマニアエチオピア、フランス、アルゼンチン系のユダヤ人が移り住み、近年ではインド系のユダヤ人も住み始めています。まさに、混血の民がアシュドテ地区に集まりゼカリヤが見た幻のようになっています(6)。経済的に成功しても、まことの神を知らなければさばきに遭うのです。