ゼカリヤ10章 テラフィムはつまらないことをしゃべり

ゼカ10:2「テラフィムはつまらないことをしゃべり、占い師は偽りを見、夢見る者はむなしいことを語り、むなしい慰めを与えた。それゆえ、人々は羊のようにさまよい、羊飼いがいないので悩む」
テラフィムはメソポタミア地方に古くから伝わる家を守る神です。家によって大きさもまちまちだったようで、ラケルは父ラバンのテラフィムを盗み、ラクダの鞍にしまったとあります(創31:34)。またサウル王に追われたダビデをかくまうためにミカルはテラフィムを寝床に寝かせ、あたかダビデが寝ているように偽装しました(1サム19:16)。これらの像がしゃべった記録はありませんが、テラフィムが「しゃべる」とは「占い師」「夢見る者」を見ていることから、偶像にうかがいを立てて何かの 啓示をもらうことのようです。この預言は「後の雨の時」のことだとあります(1)。後の雨は聖霊の時代のことです。聖霊の働きが増すほどに、逆の力も増していきます(マタ24:4‐13)。特に、にせ預言者、にせキリストには注意が必要です(マコ13:22)。心が冷え切ったときに(マタ24:12)、人は強いリーダーを求めたがります。ヒトラースターリン毛沢東など足もとにも及ばない、超リーダーが現れ人々を惑わすようになるのだと思います(マタ24:5)。