ゼカリヤ12章 ダビデの家は神のようにな

ゼカ12:8「その日、主は、エルサレムの住民をかばわれる。その日、彼らのうちのよろめき倒れた者もダビデのようになり、ダビデの家は神のようになり、彼らの先頭に立つ主の使いのようになる 」
この章は「宣告」から始まっており、9章に続き(9:1)大切な預言がイスラエルに向けて語られています。「宣告」のヘブル語「massa(マッサー)」は「繰り返し述べること」という意味もあり、これから語られることを注意して見なければなりません。「その日」はある限定された1日を指しており、12章では6回(3,4,6,8.9,11)登場します。メギドの地名があることから(11)、最終戦争の地ハルマゲドン(黙16:16)だと考えられています。世界秩序がどのように変わったとしても、イスラエルの信じる神のことばにまさる正義はありません。ここではエルサレムが主によって守られることが書かれています。それに加え「ダビデのように」なるとあり、さらに「ダビデの家は神のように」なるとあります。それは、どんなに強い軍隊が攻めてきても打ち破ることができないという意味であり、主はエルサレムを攻める「すべての国々(9)」を滅ぼすと宣言されています。またイスラエルの民は、敗北した民のために激しく泣く(10)とあります。それほど攻めてくる諸国の軍隊の負け方は激しいのだと思います。主があわれみをはずして人と戦い、さばきを下すなら、相当厳しい結果が想像できます。なんとかその日までにまことの神に立ち返りたいものです。