創世記12章 あなたを祝福する者をわたしは祝福し

創12:3「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される 」
アブラハムを信仰の父だと思っているのはユダヤ人だけではありません。キリスト教ユダヤ人の神を唯一の神だと信仰しています。また、イスラム教もアブラハムの子イシュマエル(16:15)から生まれた子孫で、アブラハムを信仰の祖としてあがめています。イシュマエルの母ハガイはサラとの確執で母子は追い出されてしまいます(16:6)。しかし、神はイシュマエルを顧みて、彼の子孫を数えきれないほどに増やすことを約束されました(16:10)。そういう意味では現在のアラブ系、イスラム系民族はアブラハム契約とイシュマエルの約束の2つの神のことばを持っていることになります。イスラム教そのものは歪曲され、聖書に書かれている神の教えとは異なりますが、もともとの出発点は同じです。彼らの住む場所は荒野や砂漠地帯が多く、中東では農耕は難しいため貿易や放牧といった生活をしていました。しかし、彼らの住む場所から石油が見つかり、イスラム系民族の生活は一転しました。ペルシャやトルコのように土地を侵略せずとも、豊かな暮らしが保障されています。なぜか、イシュマエルの子孫の住む場所に石油があり、彼らは石油を盾に世界中を振り回しています。聖書に書かれている通りに、彼らは多くなり、無視できない力を持つようになりました。