創世記20章 妻を返していのちを得なさい

創20:7「今、あの人の妻を返していのちを得なさい。あの人は預言者であって、あなたのために祈ってくれよう。しかし、あなたが返さなければ、あなたも、あなたに属するすべての者も、必ず死ぬことをわきまえなさい」
妹だと嘘を言うのは、飢きんでエジプトへ行ったとき以来2回目です(12:13)。サラは「普通の女にあること(18:11)」がすでに止まっており、女性の美しい絶頂期は終わっていると思っていました。しかし、アブラハムを含め男性側の見方は違っていました。エジプトの時もこのネゲブのときも(1)、90歳のサラを召し入れようとします(2)。アブラハム自身もサラを「見目麗しい(12:11)」と言い、サラは年齢よりもはるかに若く美しかったことがわかります。しかし、神はサラに子どもを与えず(11:30)、主が子どもを与えてくださると言っても心の中で笑ったのです(18:12)。アブラハムの息子イサクのときにもアビメレクが登場しますが(26:1)、同一人物かあるいは親子かもしれません。どちらにしろ、美女には弱いアビメレクの様子が描かれています。アビメレクは「父は王」という意味で、聖書には他にギデオンの息子アビメレクが登場します(士9:1)。ここでのアビメレクは主に夢で語られ、正しいことをするように告げられます(6)。アビメレクが主を恐れたために、間一髪でアビメレクの命は助かったのです(14)。