創世記35章 アブラハムとイサクに与えた地を、あなたに与え

創35:12「わたしはアブラハムとイサクに与えた地を、あなたに与え、あなたの後の子孫にもその地を与えよう 」
アブラハムにも(12:1-3)、イサクにも(26:24)、神は約束され、ヤコブにも約束のことばを与えています。それゆえに神が自分を名乗る際には「アブラハム、イサク、ヤコブの神(出3:16)」だと言っています。アブラハムの長男イシュマエル(16:11)、イサクの長男エサウ(25:25)はともに、アブラハムの契約を継ぎませんでした。またヤコブの長男ルベンも(29:32)、長子でありながら神の約束を継ぐ者になりませんでした。ルベンはヤコブのそばめビルハと寝たためにその権利を失っています(22)。この結果長子の権利は「イスラエルの子ヨセフの子に与えられた(1歴5:1)」とあります。アブラハムの時代から最初に生まれた者が必ず、約束を継ぐ者になるとは限らず、ダビデにしても(1サム17:14)、ソロモンにしても(2サム5:14) 、最初に生まれた長男ではありません。また、アダムに対してイエス様は「最後のアダム(1コリ15:45)」だと言われ、2人目の神の造られた完全な人だとされています。ヤコブに神の約束が語られて以来、ヨセフにもまた、マナセやエフライムにも3人の祖先にされた約束はありませんでした。ヤコブの時代まで神はご自分の選ばれた民の近くにおられ、次第にその声も届かなくなっていきます。モーセと神が出会うまで500年近くの時間が空くのです(出12:40)。