ヨブ6章 聖なる方のことばを拒んだことがない

ヨブ6:10「私はなおも、それに慰めを得、容赦ない苦痛の中でも、こおどりして喜ぼう。私は聖なる方のことばを拒んだことがないからだ」
もし、自分が死に、それが神の御心なら喜んでそれを受け入れようとヨブは言っています(9)。生き残った者の方が苦痛が大きい場合があります。ヨブはまさしく生き残り、先に死んでいった者たちを悲しまなければなりませんでした(1:19)。家畜や土地ならばまた得ることもできるでしょう。人の命のなると、簡単に諦めるわけにはいきません。しかも、ヨブには罰を受けるのに思い当たる節がないのです(29)。次第にヨブの言葉にも少し粗が見られるようになっています。「私がどんなあやまちを犯したか(24)」は、神だけが言えることばです。生まれて この方過ちがなければ、その人は神に違いありません。この地上でそれを口にすることができるのはイエス様だけです。「私たちの神のことばは永遠に立つ(イザ40:8)」は有名なみ言葉ですが、ヨブがどんなに舌に不正がないと確信していても、神の領域を踏み越えてはいけません。ヨブがエリファズにわかって欲しいことは、神の御心がわからないゆえの、歯がゆかしさと御心を知りたいと願う心の葛藤だと思います。