ヨブ16章 人の子がその友のために

ヨブ16:21「その方が、人のために神にとりなしをしてくださいますように。人の子がその友のために」
せっかく友達が来てくれたのに、その友人たちは「煩わしい慰め手(2)」となり、財産、家族、健康に続いて友までもがヨブを苦しめる結果になっています。エリファズたちの語ることは、ヨブの心に届かず苛立ちが募るだけです。しかし、ヨブは「もし、あなたがたが私の立場にあったなら(4)」「私は口先だけであなたがたを強くし、私のくちびるでの慰めをやめなかったことだろう(5)」と言っています。それほどヨブに起きたことは常人では理解に苦しむ出来事なのです。ヨブは続けて神が自分になさったことを話しています(7-18)が、ひょっと「今でも天には、私の証人がおられます(19) 」と不思議なことを話し始めるのです。「その人」は神にとりなしをしてくれる、と言っています。あたかも「友のためにいのちを捨てる(ヨハ15:13)」と言われたあの方のことを指しているかのようです。ヨブは潔白なのに試練の中で多くをつぶやきました。しかし、イエス様は罪のないお方なのに何一つ言い返さず、友の罪のために死んでくださいました。ヨブがイエス様のことを語ったかはわかりませんが、天に救いがあることは理解していたようです。