ヨブ記18章 光は暗くなり

ヨブ19:6「彼の天幕のうちでは、光は暗くなり、彼を照らすともしびも消える 」
悪者、すなわち罪ある者がどういう末路を辿るかが書かれています(12-15)。光がない状態は、神の栄光がなくなる状態を表しています。終わりの患難のときには「太陽は暗くなり、月は光を放たず(マタ24:29)」とあります。また、イエス様が十字架に架かられたときにも12時から3時まで暗くなったと書かれています(マタ27:45)。神を失うなら恐怖が周りを覆い(11)、精力は飢え(12)、恐怖の王のもとに追いやられます(14)。イエス様はこれらを承知の上で十字架に架かられました。それは「肉においては死に渡され、霊においては生かされて、私たちを神のみもとに導くため (1ペテ3:18)」だとペテロは語っています。現代では電灯などがあり、真っ暗を体験することはありませんが、たとえ昼間でも日食などによって暗くなることがあります。近年では2009年7月に上海などで観測された日食が挙げられます。わずか5分ほどでしたが、昼間なのに真っ暗になりました。光は道しるべとなり、本当の闇では人は一歩も歩くことができません。ヨブ記では悪者の末路が、光を失うと書かれています(5)。少なくともヨブの友人ビルダデには、ヨブの置かれている状況は悪者の末路のように映っています。しかし、人生において神の許しのもとで、理不尽なことは起こり得るのです。