ヨブ記37章 神の奇しいみわざ

ヨブ37:14「これに耳を傾けよ。ヨブ。神の奇しいみわざを、じっと考えよ」
「これ」というのは神の様々な御業のことです(2-12)。「神の奇しいみわざを、じっと考えよ」エリフの最も伝えたかったことはこのことではなかったのでしょうか。人がどんなに計画を練ったとしても、天候にはかないません。人がどんなに大きなイベントを考えていても自然の力には無力なのです。「獣は巣にもぐり、ほら穴にうずくまる(8)」とあるように、ただ隠れて雷や風が静まるのを待つだけです。日本の新幹線は秒単位で正確に運行していますが、雨や雪で簡単にダイヤが乱れてしまいます。ヨブが自然をつかさどる神のわざを知らなかったわけではないでしょうが、エリフはあえて強くヨブに語っています。「人々は神を恐れなければならない。神は心のこざかしい者を決して顧みない(24)」とあります。「心のこざかしい」は口語訳では「みずから賢いと思う者」と訳されています。エリフの目には自分を義とするヨブが高慢になっていると感じていたようです。