ヨブ記42章 わたしについて真実を語らず

ヨブ42:7「さて、主がこれらのことばをヨブに語られて後、主はテマン人エリファズに仰せられた。「わたしの怒りはあなたとあなたのふたりの友に向かって燃える。それは、あなたがたがわたしについて真実を語らず、わたしのしもべヨブのようではなかったからだ」
エリファズら3人の確信の支えは「罪がないのに滅びた者はいない(4:7)」というものでした。ヨブが何か罰でも受けているように彼らは錯覚し、罰には罪という短絡的な方程式でヨブに迫っていたのです。しかし今、主はそれは神の真実ではないと述べています。イエス様の時代にも「彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか(ヨハ8:2)」と弟子たちが尋ねています。ここにもやはり人に不都合な状態は罪のせいだとする考えが支配的です。パウロは試練は神からのものだと気づいており「神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます(1コリ10:3)」と述べています。まさしくヨブは脱出の道を得ました。それは「神は助けてくださる」といううわさレベルのものでなく、実際に目に見えるものでした(5)。おそらく140歳前後のヨブはこれからもっと祝福された140年が与えられるのです(16)。