出エジプト3章 銀の飾り、金の飾り

出3:22「女はみな、隣の女、自分の家に宿っている女に銀の飾り、金の飾り、それに着物を求め、あなたがたはそれを自分の息子や娘の身に着けなければならない。あなたがたは、エジプトからはぎ取らなければならない」
この命令はエジプトを出る際にもう一度主から命じられています(11:2)。そして、いよいよ出エジプトが実行される時に、イスラエルの民は隣人のエジプト人に金、銀の飾りと着物を要求しました(12:35)。聖書には「エジプトがこの民に好意を持つようにされたので、エジプトは彼らの願いを聞き入れた(12:36)」と書かれています。あらかじめ主がモーセに告げられたとおりです(21)。しかし、この金の飾りはイスラエルの民の最初のつまづきとなりました。モーセ十戒を授か っている時に、アロンが金の耳飾りを集め子牛の像を作ってしまったのです(32:2-4)。しかも、モーセは主から金の使い方を教わっている最中でした(25-30章)。金の使われ方の特徴として、担ぎ棒と棒を通す環に多く使われています(25:)。特に贖いのふたに飾られた金のケルビムは圧巻だったと思います。主はあらかじめ金や銀を荒野でさまよう前に準備されておられました。金の本来の使い方は幕屋とその器具のためでした。主の準備されたものを正しく使わないとコラの一族のようになってしまうのです(民16:18-31)。