出エジプト29章 わたしはイスラエル人に会う

出29:43「その所でわたしはイスラエル人に会う。そこはわたしの栄光によって聖とされる 」
主に出会うまでには多くの決まりごとがあります。イスラエルの民の誰でも会えるわけではありません。アロンの子孫、すなわちレビ族に限られます(28:1)。彼らには定まった服装があり(28章)、服を着る前には身を洗わなければなりません(20:4)。そして服を着たら油を注がれます(7)。それらが揃ったら、ささげ物を捧げます。罪のためのいけにえ(10-14)、全焼のいけにえ(15-18)、和解のいけにえ(19-28)と大きく分けて3つあります。一連の作業は7日間に行なわれ、その間祭司の服は着たままになります。洗濯などはどうしたのだろうか、と下世話なことを考えてしまいますが、彼らには「香料」というものが備えられていました。その調合は4種類の香料を同量に混ぜあわせるというものです(30:34)。いけにえの血は祭壇の回りや(20)、祭壇の角につけられ(12)、幕屋の中はかなり血生臭いにおいがしたはずです。そういう意味でも香料は大切な必需品だと言えます。主の決めたあらゆる細かい決まりごとを、ことごとく行ない、どれ一つとして抜けたり、間違ったりしてはいけません。聖なるお方の前では不純物を持ち込んではなりません。サムエルの時代の祭司エリの息子たちは、ここに書かれている主の定めを守らず、捧げるべき肉を勝手に食べたりしていました(1サム2:12-19)。この二人の息子は契約の箱を奪われた後で死にました(1サム4:4)。