使徒1章 知らなくてもよいのです

使徒1:7「イエスは言われた。「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています」
これは弟子たちが「今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか(6)」と、尋ねたことへの返答です。イエス様は十字架に架かる前に弟子たちに終わりの時代を説明しています(マタ24:34-44)。その中で「人の子は、思いがけない時に来る(マタ24:44)」と語り、これ以降パウロ、ペテロ、ヨハネは口を揃えて主は盗人のようにやってくる、と言っています(1テサ5:2、2ペテ3:10、黙3:3)。「盗人」のギリシャ語「creptes(クレプテス)」は、押し込み強盗のようなタイプではなく「かっぱらい」のようにさっと持ち去るようなイメージです。もちろん個人的にはそれがいつかは知りたいと思いますが、イエス様ご自身が「あなたがたは知らなくてもよいのです」と言われているのなら、余計な邪推は無用だと考えます。しかし、イエス様がいくつかのヒントを残してくださっているのも事実です。人の知りたいという欲求は尽きませんが、それよりも「聖霊」だとイエス様は言われました(8)。主は預言を研究し解き明かすよりも先に、聖霊に触れられ、世界中に証しすることを必要としているのです。