出エジプト39章 エポデの細工と同じように

出39:3「彼はまた、胸当てを巧みな細工で、エポデの細工と同じように、金色や青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で作った 」
エポデの上に胸当てを着るようになっており、肩当てがあることから(4)首から下げて胸を覆うようなベストっぽいイメージです。また肩にはしまめのうが金の枠にはめられ(6)、それぞれの支族の名が彫られていました(7)。エポデは祭司の装束で、しかも聖所で仕えるためだと書かれているので(1)大祭司の着るものだとわかります。これを着けることができるのは大祭司だけですが、ダビデはエポデを着て主の前で踊った記録があります(2サム6:14)。ダビデの時代には聖所との仕切りはなく、契約の箱は多くの人の目の前にありました(1歴16:1)。ダビデは大祭司ではありませんでしたが、主の前に仕える者としてエポデを着けて畏敬の意を表したのだと思います。エポデの上には胸当てが付けられますが、長さと幅は「一あたり」だとあり(9)、手の親指と小指を広げた幅、つまり20-23センチの大きさだと推測できます。大祭司の服装は多くのデッサンがありますが、中にはかなり大きな胸当てを描く人がいます。しかし、聖書の指定したおおきさは1あたりなので、宝石の大きさもおのずと決まってくるはずです。大祭司が主の前に出るときは一人の人間ではなく、イスラエルの総代としての意味がありました。それゆえに大祭司の役職は重要で、イエス様の時代にも大祭司はいました(マタ26:57など)。