使徒3章 パルテヤ人、メジヤ人、エラム人

使2:9「私たちは、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、またメソポタミヤユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ 」
パルテヤ人というのは聖書ではここにしか登場しませんが、ペルシャ人が住むパルテヤ王国がちょうどイエス様の時代にありました(前247年-後224年 )。メジヤはおそらくメディアのことで、次のエラムと共に預言書の中にあります(イザ11:11、エレ25:25など)。特にイザヤは「主は再び御手を伸ばし、ご自分の民の残りを買い取られる。残っている者をアッシリヤ、エジプト、パテロス、クシュ、エラム、シヌアル、ハマテ、海の島々から買い取られる (イザ11:11)」と預言し、終わりの時代にご自分の民を買い戻すことが書かれています。メジヤとエラムペルシャ系の国で現在のイランに当たります。イエス様の時代には、すでにユダヤ人たちが離散し、多くの国で生活していたことがわかります。これらの国のどこかに住むユダヤ人の博士(マジシャン)たちが、星の配置をもとにイエス様の誕生を突き止め、誕生のお祝いに来たのだと思います(マタ2:1-16)。つまり、五旬節の祝いに集まった各国のユダヤ人の中には、メシヤ誕生のうわさを知っていた人たちもいた可能性があります。それゆえ、パウロが語った福音は集まったユダヤ人たちの心を動かし(22-32)、3000人もの人がイエス様を信じるようになったのです(41)。イエス様の誕生したときの東方の博士たち話の 続きが(マタ2:1-16)、この救われた3000人とつながるのです。