使徒8章 この権威を私にも下さい

使8:19「『私が手を置いた者がだれでも聖霊を受けられるように、この権威を私にも下さい』と言った」
サウロ(パウロ)のおかげで教会の人々は離散してしまいました(3-4)。ステパノと同期に配膳係に任命されたピリポはサマリアで伝道を始めます(5)。そこにはシモンという魔術師がいました(9)。彼の魔術がどういうものかは書かれていませんが、「小さな者から大きな者に至るまで(10)」とあるので、町のほとんどの人たちがシモンに関心を抱いていたのがわかります(11)。しかし、そのシモンでさえ驚く、ピリポのしるしとすばらしい奇蹟はどんなものだったのでしょうか?聖書には「その霊が大声で叫んで出て行くし、多くの中風の者や足のなえた者は直った(7)」とあります。 シモンの魔術では霊は追い出せず、中風や足なえを治すこともできなかったのです。しかもピリポの先輩使徒ペテロとヨハネは、祈ると聖霊が下ってきました。聖書にはありませんが、おそらく異言を語ったのだと思われます。この不思議なわざをシモンは欲しがりました(19)。彼はバプテスマを受けてはいましたが(13)、イエス様の福音よりも奇蹟に興味があったようです。結局彼は悔い改めるときにも自分で祈れず(24)、主の御名の権威をまだ悟れなかったのです。