使徒22章 あなたにみこころを知らせ

使22:14「彼はこう言いました。『私たちの父祖たちの神は、あなたにみこころを知らせ、義なる方を見させ、その方の口から御声を聞かせようとお定めになったのです」
サウロ(パウロ)が主に出会ったのは、エルサレムから離れたダマスコに行く途中です(6)。パウロはそれほどまでにクリスチャンを憎み、キリストが地上に来られたことを認めたくなかったのです。一度復活されたイエス様に出会ったとき(7)、その愛に心を揺れ動かされない人はいません。パウロもそのように心が揺れ動かされた中の一人でした。しかし、今の今まで迫害してきたパウロにいったい何ができるのでしょうか?ひょっとしたら、重い罪に問われ、自分が迫害される対象になるかも知れません。「私は どうしたらよいのでしょうか(10)」という問いかけの中には、自分が行ってきた迫害は人々に覚えられているだろう、という恐れがあったように思えます。また、どの会堂でもクリスチャンを迫害し(19)、ステパノの石打にも賛成していた事実があります(20)。しかし、主はパウロの目を開き、証し人として働くように命じられます(21)。アナニヤの「あなたにみこころを知らせ」という言葉は、パウロの心に深く響いたのだと思います。パウロはまばゆく光り輝く中でキリストに出会い、キリストを信じる者と変えられた生き証人なのです。