民数記6章 ナジル人

民6:20「祭司はこれらを奉献物として主に向かって揺り動かす。これは聖なるものであって、奉献物の胸、奉納物のももとともに祭司のものとなる。その後に、このナジル人はぶどう酒を飲むことができる」
誓願」が何かは具体的に書かれていませんが、聖書にはナジルの誓願をした人が何人か登場します。サムソンは彼が母の胎内にいるときからナジルの誓願を立てていたとあります(士13:5)。この時のサムソンの両親の誓願は「ペリシテ人からイスラエルを救い出す(士13:5)」ことだと書かれています。また、サムエルの母ハンナも男の子を願い、生まれてくる子を主に捧げることを誓っています(1サム1:11)。このように「誓願」は何かを願い、主の前でぶどう酒とぶどうで作られた食べ物を絶 ち(3)、頭にかみそりを当てず(5)、死体に近づかない(6)という3つの条件が提示されています。新約でもパウロ誓願を立てて頭をそることが書かれています(使18:18)。しかし、悪霊を追い出す(マコ9:29)ときの断食とは、若干違うようです。断食はモーセ5書には登場せず、士師記以降に頻繁に登場するようになります(士20:26)。イエス様も宣教の始めは断食でスタートしています(マタ4:2)。どちらが良いかはわかりませんが、心に強い願いがあるとき、ナジルの誓願か断食という方法が聖書には書かれています。