民数記7章 聖所のシェケルで

民7:85「銀の皿はそれぞれ百三十シェケル、鉢はそれぞれ七十シェケル。これらの器の銀は、合わせて、聖所のシェケルで二千四百シェケル
全てのささげ物は各部族から贈られ、12倍の容量になります。銀に至っては皿130シェケルと鉢70シェケルの合計200シェケルの12倍、すなわち2400シェケルあったと書かれています。シェケルに関しては様々な研究があり、定まった重さは分かっていませんが、おおよそ10から17グラムだったろうと考えられています。しかも、聖書にはたびたび「聖書のシェケル(出30:13など)」という単語が登場します。それ以前にはアブラハムの時代に使われていた「シェケル」がありますが(創23:16)、モーセが天幕を作るときに聖所を作り、そこでのシェケルは 主に定められていました。出エジプトを機に主がシェケルを再設定したことがわかります。レビ記に「評価はすべて聖所のシェケルによらなければならない。そのシェケルは二十ゲラである(レビ27:25)」という記述があり、ゲラはおおよそ0,5グラムだとされています(出30:13)。仮に聖所のシェケルを10グラムだとして、2400シェケルは24キログラムとなり、相当量の銀の重さになります。各部族2キロの銀を使い、皿と鉢を作ったのです。