詩篇18篇 国々の中であなたをほめたたえ

詩18:49「それゆえ、主よ。私は、国々の中であなたをほめたたえ、あなたの御名を、ほめ歌います」
詩篇18篇はそのまま、サムエル記の中にあります(2サム22章)。サムエル記の中でダビデはサウルと親友ヨナタンの骨を回収し、ベニヤミンの土地に葬る記事があります(2サム21:14)。失敗したとは言え、油注がれた王に敬意を示したのです。その後、神はイスラエルの祈りに心を動かされたとあります(サム21:14)。その記述の後に、いくつかの戦いがありますが、ダビデはもう戦場へ赴いて戦うことはなくなりました(2サム21:17)。その次の章に戦いから救われたダビデの賛歌が書かれています(2サム22章)。この歌はそのまま詩篇に編さんされ、18篇として親しまれてきました。パウロはこの詩篇の締めくくりの49節を引用し、異邦人がダビデの神をほめたたえるようになることが、旧約の時代から示されていることを伝えようとしました(ロマ15:9)。ダビデが自分の力でなく、主の助けで救い出されたことを一番理解していました。詩篇を読む者が、ダビデはすごい…ではなく、ダビデの神はすごいと感じれば、この歌は生きてくるのです。