詩篇29篇 主の声は

詩29:7「主の声は、火の炎を、ひらめかせる」
「水」は主の声に先んじて存在していました(創1:2)。主は「大洪水のときに御座に着かれた(10)」ともあり、水と神の御座は深い関係があります。ヨハネの見た新天地では、海こそなくなりますが、川は存在し、いのちの水が流れていると書かれています(黙22:1)。この詩には主の声が7回も登場し(3、4、5、7、8、9、)、自然を揺るがせる力がある様子が書かれています。主の声は雷鳴のように響き(3)、木を引き裂き(5)、炎を巻き起こします(7)。サムエルの時代には、雷鳴によってペリシテ人を打ち負かした記述があります(1サム7:10)。また、神は火の中から語り、その声を聞くものは死んでしまうとも書かれています(申5:26)。ともに主が声を発 する時に起きることです。主の声を初めて聴いたのはアダムです(創2:16)。それはまだ人間が罪を犯す前であり、神と人との間に隔たりはありませんでした。罪のゆえに人は神の声が、雷鳴に聞こえたり、炎のように見えたりするのです。しかし、人を焼き尽くすほどの神の声をダビデは恐がってはいませんでした。