詩篇31篇 私のいのちを取ろうと図り

詩31:13「私は多くの者のそしりを聞きました。「四方八方みな恐怖だ」と。彼らは私に逆らって相ともに集まったとき、私のいのちを取ろうと図りました」
ダビデは出陣する戦いは連戦連勝で、いつも大勝利を得ていたはずです。民もダビデを愛していたと聖書にあります(1サム18:16)。しかし、サウルはダビデを暗殺しようと企てました(1サム18:17)。もう1つの記述はアブシャロムが反乱を起こしたときに、ダビデの暗殺計画があったことです(2サム17:11-17)。ダビデがこの詩篇のように落ち込み、主に助けを懇願するのは、アブシャロムの一件のことを思い出しているように思えます。あのダビデがここまで心を痛め、苦しむのだろうか(9)…と考えてしまいます。ソロモンも栄華を極め、知恵があ ったにも関わらず人生は「空の空」だと結論付けています(伝1:2)。ダビデであろうと、ソロモンであろうと、ヨブであろうと人間である限り、心に悩みを抱えることは避けられないことです。パウロはイエス様は「すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです(ヘブ4:15)」と言い、弱さに対して同情できないお方ではないと言っています。主はダビデの訴える苦しみがどんなものかを知っておられるのです。