申命記20章 恐れて弱気になっている者はいないか

申20:8「つかさたちは、さらに民に告げて言わなければならない。「恐れて弱気になっている者はいないか。その者は家に帰れ。戦友たちの心が、彼の心のようにくじけるといけないから」」
約束の地に入る前から戦いの心構えが語られています(1-4)。約束の地に入ったなら、それで平和で安息の生活が始まるわけではありません。荒野にいるときから敵の攻撃はありました。ヨシュアの初陣はアマレクとの戦いで、モーセがアロンとフルに支えられながら主に祈り、初戦を勝利することができました(出17:8-13)。ここでは恐れて弱気なものは帰るように命じられています。ギデオンも恐れ、おののく者を帰して兵士の数を調整しています(士7:3)。現在のイスラエル軍に正面切って戦いを挑む国はあ りません。それは圧倒的な経済力で軍備を揃え、国民皆兵役で常に士気を高めているからです。さらに、非公式にはイスラエルは核保有国で核拡散防止条約に加盟していません。イスラエルを攻撃するとその3倍も4倍もの報復が返ってきます。そのようなイスラエル軍を本気で怒らすことは、中東の国々でもやらないことです。それは、聖書に基づくなら、勝利のうしろには神がおられ、恐れることなく戦うなら主が勝利をくださるからです(3-4)。