申命記21章 血の罪を赦される

申21:8「「主よ。あなたが贖い出された御民イスラエルをお赦しください。罪のない者の血を流す罪を、御民イスラエルのうちに負わせないでください。」彼らは血の罪を赦される」
人が野の真ん中で死んでいるということがそう度々あるとは思えませんが(1)、もし誤って殺してしまったのなら、逃れの町に逃げることもできます(4:42)。刺した後があるのなら、殺意があったことが伺えます。祭司と長老がすることは、捜査して犯人を特定することではなく、その死んだ者の血の罪が赦されるためにいけにえを捧げることです(2-8)。レビ記では「血の責任」ついて書かれています(レビ20:9-13)。血には命が宿り、いのちは血の中にあるとあります(レビ17:11)。また、「いのちのためには、あなた がたの血の価を要求する(創9:5)」ともあり、いのちの値は血を流すことによって贖われるのです。誰が殺したかではなく、死んでしまった者の命の責任は、何かによって支払わなければなりません。アベルの血は、殺された土地から叫んでいました(創4:10)。誰もアベルの血について贖わなかったからです。殺人は殺してはならない(出20:13)という戒めからはずれています。しかし、それ以上に血の代価を支払うことは主にとっては大切なことなのです。