申命記22章 離縁することはできない

申22:29「女と寝たその男は、この女の父に銀五十シェケルを渡さなければならない。彼女は彼の妻となる。彼は彼女をはずかしめたのであるから、彼は一生、この女を離縁することはできない」
ダビデの時代に娘タマルが異母兄弟のアムノンによって辱められる事件がありました(2サム13:1-18)。律法によるならアムノンは罰金の銀50シェケルダビデに支払い、タマルを妻にし、生涯離婚できない関係になります。しかし、異母兄弟の関係で半分は同じ血が通っている兄妹同士(2サム13:1)なので問題は複雑です。現代のイスラエルの離婚率は約30%で、日本と大差ありません。ユダヤ教の厳しい戒律に縛られ、離婚は難しいように思われますが、意外に自由に恋愛したり結婚したりしているようです。2017年にアメリカ大統領になったトランプの娘イバンカはユダヤ教徒の実業家クシュナーと結婚するためにキリスト教からユダヤ教に改宗しています。彼らは戒律に従い、異教者との結婚を避けましたが、実際には海外で結婚したユダヤ人と異教徒のカップルを認めざるを得ないのが現状です。また同性婚は本国では認められないものの、市民権を与える法律が2014年に成立しています。世界が支持する民主化には、自由恋愛や同性愛を認める風潮があります。しかし、神はこれを嫌っておられます(レビ18:22)。