申命記25章 うしろの落後者をみな、切り倒した

申25:8「彼は、神を恐れることなく、道であなたを襲い、あなたが疲れて弱っているときに、あなたのうしろの落後者をみな、切り倒したのである」
エサウの子エリファズのめかけがエサウに産んだ子がアマレクとなり、アマレクはエサウの孫に当たります(創35:12)。エサウの妻たちはヘテ人でイサクとリベカを悩ませました(創26:35)。その子どもの一人にアマレクがおり、イスラエルとは遠い親戚にあたります。出エジプトにはアマレクは突然現れ、ヨシュア率いるイスラエルと戦ったことになっていますが(出17:8)、どうやらその前後に布石となるアマレクの嫌がらせがあったようです。弱っている後方の落後者を狙い、襲うのはあまりに卑怯な行為です。イスラエルがシナイの 荒野の手前のレフィディムに来たとき、そこには水がなかったと書かれています(出17:1)。水が飲めないイスラエルの民は主を試み(出17:7)、後にメリバの事件と語られる騒動を起こしています(詩106:32)。そうしたストレスがたまった状態を見逃さずに、アマレクは襲ってくるのです(出17:8)。約束の地にもいたアマレクは(民13:29)、終始イスラエルを見張っていたと思われます。そして、少しでも隙があれば襲って倒そうとしたのです。